クジラのよしなしごと。

ひとつの小さな約束があるといい。

たらこスパゲッティって

おいしいよね。

地味においしい、たらこスパゲッティ。


この記事を書く直前、ファミリーマートのたらこスパゲッティなるものを食したのだが、これが意外に美味だった。レトルトのたらこスパゲッティは、たまにたらこが辛すぎたり、異様にマヨネーズの混ぜてあるものがあったりして、あまり信用ならないのであるが、チルド(?)のたらこスパゲッティは、これから昼食のバリエーションとしてアリだな、と実感した。


たらこスパゲッティ。
和洋折衷料理なるものは世にそこそこあるが、もし「日本三大和洋折衷料理」なるものがあるとすれば、「あんパン」「カリフォルニアロール」と並んできっとランクインするだろう。しかしそう考えると、「あんパン」だけが異様に強いな。あんパンのあの、あんこの甘みとパンの塩気のバランスの良さは、果たしてあんこのスペックの高さによるものか、それともパンか。まぁ、どら焼きとかの存在が、「小麦もふもふ」と「あんこぎっしり」の相性の良さを物語ってると思われる。
それにくらべて「カリフォルニアロール」の崖っぷち感もすごい。まぁ地味に世界中で広がっていった「スシ」文化が、アメリカ西海岸の風に当てられてよくわからないものに進化し、それを半笑いで日本人が食べたら、(認めたくはないものの)案外うまかった、と。その過程もほかのふたつに比べて不安定であるし、まぁそれはしょうがない。おいしいけどね。

しかし、カリフォルニアロールがどれだけ頑張っても「全スシネタの王様」になれないように、きっとたらこスパゲッティも「全パスタの王様」にはなれないだろう。やっぱり日本において「自分の国籍が決まっている」ということは、覇権をとる上で必須なのかもしれない。それがナショナリズムといったものなのだろうか。しかしそう考えると、あんパンだけはうまく世の中に溶け込んで、自分の「ハーフタレント」なるアイデンティティをうまく世間に溶け込ませたと思う。蓮舫みたいなものだよね、感覚としては。

しかし私は、今日この日から、全スパゲッティのなかでも「和風スパゲッティ組」を応援したいと思ったのだ。たらこスパゲッティはやっぱりおいしいって。カルボナーラほどしつこくないし、ミートソースほど飽きない。いいじゃないですか、ハーフタレントのたらこくん。もっと盛り上げていきましょうよ日本。きっとこういう草の根運動が、彼を「あんパン」に次ぐ日本で2人目の「ハーフタレント覇者」に押し上げることに繋がるだろう。

がんばれ!!たらこ!!!


……まぁ、ペペロンチーノのほうが好きだったりするけど。